武田薬品の子会社売却で第一三共を業界が注視
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武田薬品工業が市販薬部門の売却を決めた。売上高3兆円を超える武田にとって、市販薬の比率はわずか2%。化粧品や食品に似て広告宣伝が物を言う市販薬は、医療用医薬品との相乗効果が乏しいことや、同社のクリストフ・ウェバー社長がかねてより「市販薬は(収益性が低い)ノンコア事業」と公言していたこともあり、今回の売却のニュースは業界関係者の間では想定内の措置として受け止められた。
医療用を主力事業としながら市販薬も手がけるメーカーは武田のほかに第一三共、塩野義製薬、エーザイなどがある。このうち、売却の話題が出るたび、名前が挙がるのが第一三共だ。
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週刊エコノミスト
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