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業界再編 幻でない「ホンダ・日産連合」 自動車産業に地殻変動=井上久男

新型電気自動車(EV)アリアを発表する日産自動車の内田誠社長(右)(2020年7月、東京都内で)
新型電気自動車(EV)アリアを発表する日産自動車の内田誠社長(右)(2020年7月、東京都内で)

 日本の自動車産業に危機の足音が忍び寄っている。東証に上場する株式の時価総額ランキング(9月29日時点)のトップ20に自動車メーカーは、1位のトヨタ自動車1社しか入っていない。

 自動車部品産業にまで目を向けると、電気自動車(EV)の心臓部で、モーターとそれを制御する半導体、ギアを一体化した「トラクションモーターシステム」で先頭を走る日本電産が14位に食い込むのみ。自動車関連はこの2社だけだ。大手ではホンダが22位、日産自動車が86位と沈む。

 1995年以来、25年間自動車産業を観察してきた筆者が同ランキングから感じることは、日本の自動車産業は下り坂に差し掛かっているということだ。このままでは、シャープが外資に買収され、三洋電機が消滅したように電機産業の二の舞いになりかねない。

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