成都 産業・環境の調和都市へ=王植一
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中国・成都市では現在、都市交通インフラの整備、および沿線の都市開発が急速に進められている。2010年に同市を南北に貫く「地下鉄1号線」が開業したのを皮切りに、現在は計8路線が営業、運行距離は341キロに達した。
成都市軌道交通集団有限公司(成都軌道交通)の発表によると、20年末までにさらに7路線を増やし、運行距離を518キロまで拡張する予定だという。また、成都市と周辺都市を結ぶ路線も建設中だ。
駅周辺では、市街地開発の動きも活発化している。成都軌道交通は今年5月、市内16拠点の「公共交通指向型都市開発(TOD)計画」を発表。駅周辺に、住宅、オフィス、教育、医療・養老施設など、多方面にわたる機能を持たせた都市の開発を推進している。こうした動きに合わせて、一部の開発計画には日系の設計会社が参画。新たに開発される市内南部の商業区画には、ホテルオークラの進出が伝えられている。
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週刊エコノミスト
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