経済・企業バフェットvs商社

神髄 会社と対話するバフェット流=阿部修平

バークシャー・ハサウェイ(Bloomberg)
バークシャー・ハサウェイ(Bloomberg)

 私がバフェット氏に初めて会ったのは2018年1月のこと。米ネブラスカ州オマハのオフィスで、昼食を挟み4~5時間滞在した。毎朝7~8時に天気のいい日は自分で車を運転して出社していると言っていた。

 野村総研から独立し、私が米国で起業して31年になる。幸運にもソロス氏に学び、運用会社を続けてきたが、私の投資スタンスはソロス流ではなく、バフェット流だ。ソロス氏が市場と対話しながら投資するのに対して、バフェット氏は会社との対話を通じて投資する。

 著書はすべて読んで勉強した。私にとってバフェット氏はアイドル的な存在。創業当時から運用担当者を鍛える勉強会を「バフェットクラブ」と勝手に名付けていたことを断ると「ぜんぜん問題ない」と笑って許可してくれた。

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