投資眼 幅広い事業領域から得られる情報ネットワークの「宝の山」=永野雅幸
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伝説的な投資家、ウォーレン・バフェットはなぜ日本の5大商社に投資したのか。8月末に、バフェット率いる米複合企業バークシャー・ハサウェイが商社5社の株式各5%超を取得した理由について、この業界を10年以上にわたり観察してきた筆者は、バフェットには総合商社が持つコアコンピタンス(中核となる競争力)が魅力的に映ったのではないかと推察している。
バークシャー・ハサウェイによる8月31日の発表文では、バフェットの言葉として、各社との「相互利益」の追求を楽しみにしている、と記載している。このことが今回の株式取得の主眼であると素直に受け止めればよいと考える。過去約60年にわたり投資の天才と言われたバフェットは、今回も冷静に判断して投資したと思われる。
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週刊エコノミスト
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