インタビュー 中井勝之 事業会社と金融機関の両面を評価
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世界に類をみない独自のビジネスモデルを持つ総合商社。格付けアナリストはどう分析、評価しているのか。
(聞き手=浜條元保・編集部)
── 商社の格付けは、ほかのセクターとどう違うか。
■事業会社と金融機関のハイブリッド、つまり両方の格付けアプローチをとっている点だ。総合商社は、いろいろな会社に投資して事業運営することによって、利益を上げていく。一般の事業会社の財務リスク評価では、主に主力事業からのキャッシュフロー創出力に注目するが、商社では主にリスクアセット(保有資産)の健全性や内在するリスクをどうみるか、そのリスクに対する財務的なバッファー(緩衝)はどうかをみる。
このアセット(資産)のリスクに注目して、そのバッファーを勘案するのは金融機関に対する分析アプローチに近い。ただ、事業会社としての性質もあるため事業リスク評価を分析したうえで、財務リスク評価を行い、その組み合わせに基づいて最終的に格付けを導き出す。
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週刊エコノミスト
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