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週刊エコノミスト Online 闘論席

古賀茂明の闘論席

 菅義偉新政権に最優先でやってもらいたいことがある。それは、官僚の「忖度(そんたく)」と忖度が生む「不正」の撲滅だ。

「忖度」で注目を集めた森友学園事件。元財務省理財局長の佐川宣寿氏の指示で、森友学園への土地売却決裁文書から安倍晋三前総理夫人の昭恵氏の名前が出てくる部分などが削除される「公文書改ざん」が行われた。

 安倍氏が、自身または昭恵夫人いずれかが安値売却に関わっていたら、総理はもちろん議員も辞職すると国会で述べたことが契機となり、佐川氏は総理への「忖度」から部下に決裁文書改ざんを命じた。現場の近畿財務局の職員である赤木俊夫氏は涙ながらに改ざんをやめるよう上司に進言したが、他の官僚たちは反対しなかった。赤木氏が本件の不正を告発する手記を遺(のこ)して自殺した後も沈黙を貫いている。彼らも人の子。皆自責の…

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