テスラの強さ 本質はEV業界の「GAFA」 ソフトとデータでもうける構造へ=中西孝樹
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今年7月、新興EV(電気自動車)メーカー、米テスラの時価総額が世界最大の自動車会社であるトヨタ自動車を抜き去ったことが話題を呼んだが、その後も株価は上昇を続け、11月19日現在で4733億ドル(約50兆円)に達している。日本の乗用車メーカー8社合計の時価総額を凌駕(りょうが)する存在にまでなった。
自動車産業が100年に1度というCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)革命を迎え、アフターコロナの自動車の新常態(ニューノーマル)は革命的変化を一段と手繰り寄せる。自動車産業にもデータやソフトウエアで基盤を構築し、指数関数的な成長を実現するプラットフォーマーの登場が予見される。テスラに与えられた評価基軸とは、こういったIT企業のようなプラットフォーム価値なのである。
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週刊エコノミスト
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