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タイ 壮大な物流ルート構想発表=増田篤

タイ最大の貿易港であるレムチャバン港 筆者撮影
タイ最大の貿易港であるレムチャバン港 筆者撮影

 タイでは昨年12月下旬から新型コロナウイルスの感染が再拡大し、経済への新たな打撃が懸念されている。タイ経済の回復の切り札ともされているのが、政府が推進する経済特区「東部経済回廊」(EEC)だ。EEC当局は昨年10月、中国の雲南省昆明からラオス、バンコクなどを経由してマレー半島西岸のアンダマン海に抜ける壮大な物流ルートの構想を発表した。

 同構想では、レムチャバン港を中心とするタイ湾東部のEECと同湾西部を結んでタイを横断する全長80~100キロの大型架橋計画が初公表された。マレー半島のタイ湾側とアンダマン海側を結ぶ「ランドブリッジ」整備も盛り込まれ、タイで長年、浮上しては消えていたマレー半島の「クラ地峡」運河計画を想起させている。

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