日韓の溝を埋めるのは「未来志向的な関係」=井上寿一
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日韓関係の悪化が続いている。悪化の大きな原因の一つが歴史認識問題であることはいうまでもないだろう。歴史認識問題のなかでも「徴用工」問題をめぐる対立が深刻化している。2018年に韓国の大法院は、「韓国人元徴用工」に対する賠償を日本企業に命じた。対する日本政府は、すでに「完全かつ最終的に解決された」との立場である。日韓両国は一歩も譲らない対決姿勢で今日に至っている。
波多野澄雄『「徴用工」問題とは何か』(中公新書、820円)はこの問題を日本統治下の朝鮮人労働者の実態にまでさかのぼって解き明かす。
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