経済・企業渋沢資本主義

株式会社を作っただけじゃない 経営者教育、危機管理で手腕=島田昌和

    詳しくはこちら

     取締役会のメンバーのうち、社内専任者は2人のみで、あとは社外取締役。取締役ではない執行責任者がもう1人控えている──。ずいぶんと独立性・透明性が高く、ガバナンス(統治)の進んだ現代企業のことかと思われただろう。実は渋沢栄一が関わった明治期の会社の基本はこのような様子であった。

     取締役のうち、社内専任者は社長と専務取締役だけで、あとの取締役は大株主が中心であり、彼らは多数の会社の役員を兼任している。もう一人の執行責任者は現代の執行役員ではなく、支配人と呼ばれた現場の総責任者であった。

     いま多くの人が思い描くように、内部昇進したメンバーだけで取締役会が構成されるようになっていったのは昭和期に入ってからであり、それが当たり前になったのは戦後のことなのである。

    残り3254文字(全文3593文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    3月16日号

    コロナ後に残る弁護士14 売り上げ大幅減の“マチ弁” 「デジタル」で分かれた明暗 ■岡田 英/加藤 結花17 情報発信、専門性に磨き 遠方からも稼ぐ法律事務所 ■加藤 結花18 ここまで進化 仕事にもつながる!弁護士のSNS活用術 ツイッター 大西洋一 大西総合法律事務所代表 ユーチューブ 藤吉修崇 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事