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「ロビンフッダー」の実像 「株式の民主化」か「株価操縦」か 手軽アプリに群がった若者たち=岩田太郎

アプリ利用者提供
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 1月下旬、業績低迷が続いていた米ビデオゲーム小売りチェーン「ゲームストップ」の株価が突如高騰し、ウォール街を大混乱に陥れた。

 ゲームストップ株は、一時1株5ドル以下で取引されていた。米メルビン・キャピタル・マネジメントなど大手ヘッジファンドは、手元にない株式を借りて高値の間に売りに出し、値下がりしてから買い戻して利益を出す「空売り」で、もうけようとたくらんでいた。

 そこへ、思わぬ伏兵が現れた。投資アプリ「ロビンフッド」の利用者である20~30代の個人投資家たちが、会員制ニュースサイトの「レディット」掲示板上で結託し、株価のつり上げ工作を開始したのである。

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