ニューヨーク 脱炭素の鉄道整備計画に期待=冷泉彰彦
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環境重視の経済を公約に掲げたバイデン政権では、元大統領候補のピート・ブティジェッジ氏が運輸長官に就任した。同長官は排出ガス削減の切り札として全国での鉄道整備計画を打ち出している。これを受け、ニューヨークでは新型コロナウイルスの影響で財務状況が悪化した公的交通機関の経済的支援などの期待が高まっている。
ニューヨークの鉄道整備を巡っては、解決が望まれる課題も多い。大きなものは、ハドソン川第2トンネルの建設だ。ニューヨークから隣州のニュージャージーヘ向かう鉄道はハドソン川をトンネルを使ってくぐるが、現在は複線1本しかないため、列車が集中し慢性的な遅延の原因となっている。新規のトンネル建設については、オバマ政権で承認されたものの、トランプ政権でストップがかけられ計画は進んでいなかった。
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