国際・政治ワールドウオッチ

ニューヨーク 脱炭素の鉄道整備計画に期待=冷泉彰彦

アクセス改善が期待されるラガーディア空港 (Bloomberg)
アクセス改善が期待されるラガーディア空港 (Bloomberg)

 環境重視の経済を公約に掲げたバイデン政権では、元大統領候補のピート・ブティジェッジ氏が運輸長官に就任した。同長官は排出ガス削減の切り札として全国での鉄道整備計画を打ち出している。これを受け、ニューヨークでは新型コロナウイルスの影響で財務状況が悪化した公的交通機関の経済的支援などの期待が高まっている。

 ニューヨークの鉄道整備を巡っては、解決が望まれる課題も多い。大きなものは、ハドソン川第2トンネルの建設だ。ニューヨークから隣州のニュージャージーヘ向かう鉄道はハドソン川をトンネルを使ってくぐるが、現在は複線1本しかないため、列車が集中し慢性的な遅延の原因となっている。新規のトンネル建設については、オバマ政権で承認されたものの、トランプ政権でストップがかけられ計画は進んでいなかった。

残り163文字(全文507文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事