週刊エコノミスト Online闘論席

古賀茂明の闘論席

撮影 中村琢磨
撮影 中村琢磨

 菅義偉首相の長男正剛氏と総務省幹部の接待疑惑。巷(ちまた)の議論とは違う視点で考えた。

 まず、接待禁止の対象が「利害関係者」に限定されていることに違和感がある。利害関係者による接待だけが国民の疑惑を呼ぶのか。所管外でも企業が官僚を接待すれば、国民は、何か見返りがあると疑う。利害関係者でなくとも企業による接待は禁止すべきだ。

 企業からの情報収集に宴会が必要という議論もおかしい。昼間に酒なしの会議で話せないこととは、いかがわしい陳情か、秘密情報を官僚に漏えいさせることだろうと、国民は疑う。

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