ニューヨーク・タイムズ デジタルが紙を抜く米新聞大手=児玉万里子/329
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◆New York Times
米ニューヨーク・タイムズ社の2020年12月期は画期的な決算となった。購読料収入と広告収入で構成される売り上げについて、デジタルが紙媒体を同社史上初めて上回ったのである。オンライン購読の伸びが背景にある。
米国のニューヨークに拠点を置くニューヨーク・タイムズ社が発行する日刊新聞が『ニューヨーク・タイムズ』紙である。同紙の創刊は1851年、そして1896年に今日まで続くニューヨーク・タイムズ社が設立された。長い歴史を持つ米国を代表する新聞の一つとして、オンライン版に乗り出したのは1996年である。
ただ、当初のデジタル売り上げは広告収入がほとんどだった。07年9月には、その2年前から始めていたオンラインの購読料の課金を一時的に中止。その後課金システムを再構築して、課金を再開したのが11年3月である。オンライン版のみの有料購読者数は15年7月に100万人を超えた。その後もトランプ前米国大統領に関するニュースなどが関心を集め、購読者数が徐々に伸び、20年12月末には前年比52%増の669万人に…
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週刊エコノミスト
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