従業員の“幸福感”が成果を生む=森永雄太
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人は大事にするが「甘くはない」経営
世論調査などを手掛ける米ギャラップ社は2017年、日本企業で働く従業員のうち仕事に「熱意がある」と回答した人は6%であったと発表した。日本企業の多くは、従業員を大事にする経営を標榜(ひょうぼう)してきたが、従来の取り組みが実を結んでいないのは明らかだ。我々は、従来とは異なる観点から従業員と向き合うことを求められている。
米スタンフォード大学のジェフェリー・フェファー教授は古くから、「人を生かすマネジメント」が組織の競争優位につながると主張してきた人事管理論の大家だ。そのフェファー教授は『Dying for a paycheck (邦訳タイトル=ブラック職場があなたを殺す)』(日本経済新聞出版)で、現在の非生産的な企業と従業員の関係を打破するために、「健康とウェルビーイング」に注目する必要性を指摘している。ウェル…
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週刊エコノミスト
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