ニューヨーク 「落書き」消して安全な街に=橋本孝
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ニューヨーク市警はボランティアによる落書きの清掃を始める。市の負担で落書きを消す「クリーンアッププログラム」という仕組みを1999年から続けていたが、新型コロナウイルス対策で市の予算が不足し、昨年4月に中止になった。その影響もあり、昨年は6000件を超える落書きに関する苦情が警察に寄せられるなど事態が悪化していた。
新しい体制では、警察に新設されたメールアドレスに、落書きの情報と写真を送ってもらい、緊急度を判定。地域のボランティアや警察のボランティアらでつくるチームを派遣し、清掃作業を行う。警察にとっては、清掃を通じての地域との信頼関係の構築や落書きの内容から地域のヘイトクライム(憎悪犯罪)の存在や、ギャングの縄張り争いなどの情報を得られることが期待できる。
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