鉄道国有化支持に転じた真意=恩田睦/6
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明治初期から全国的な鉄道網を構築するうえで民営にするか、官営にするかという経営形態を巡って、政治家、軍部、そして実業家などがそれぞれの立場から意見を主張した。民営による競争を通じた産業の活性化を重視する渋沢栄一は当初、民営論を唱えたが、時に政府の補助も求め、後に国有化支持に転じた。
一貫するのは、地域の農業や商工業を発展させるインフラとして鉄道を位置づけ、輸送サービスの向上を重視する姿勢だ。
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週刊エコノミスト
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