教養・歴史いま学ぶ!渋沢資本主義

民間だからできる平和経済外交=木村昌人/7 

 20世紀に入って「国際社会の一員としての日本」という認識が求められていた。渋沢栄一は1902(明治35)年に東京商業会議所(現東京商工会議所)の会頭として、初の訪米と欧州を再訪。日本の経済や商業道徳への評価が欧米で低いことを思い知らされた。国際社会で日本はどのように評価され、その平和と安定のためにどのような行動をとればよいのか考えるようになった。欧州に比べて急速に力をつける米国のダイナミックな動きに感銘を受け、米国が日本の命運を左右するのではないかと見通した。

残り2225文字(全文2458文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事