米アルケゴス 野村HDなど多額損失 規制緩い個人運用向け=編集部
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野村ホールディングス(HD)や三菱UFJ証券HD、スイスの金融大手クレディ・スイスは3月29~30日、米顧客との取引に絡み、多額の損失が生じる可能性があると相次いで発表した。いずれの金融機関も顧客名を明かしていないが、米運用会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントとみられる。取引の内容や損失の全貌は分かっておらず、市場に疑心暗鬼が広がっている。
現時点で見込まれる損失額は野村HDが約20億ドル(約2200億円)、三菱UFJ証券HDが約3億ドル(約330億円)という。クレディ・スイスは損失額の見込みを明らかにしてないが、30億~40億ドル(約3300億~4400億円)の可能性があると報じられている。ブルームバーグによれば、米JPモルガンはリポートで、アルケゴスに絡む金融機関の損失が50億~100億ドルにのぼる可能性があると指摘したという。
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週刊エコノミスト
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