香港の政治「1国2制度」終わるも日系企業は本土拡大方針変えず=岩下祐一
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香港の政治の「1国2制度」が終焉(しゅうえん)したことで、日本では香港について悲観的な見方が大勢を占める。しかし経済は「1国2制度」が続いており、これまで同様のビジネスが展開できている。金融などの強みは、短中期的には維持されるとみられる。現地の日系繊維企業は現在も、華南エリアを中心とした中国本土での販売拡大など、従来から掲げる事業方針を変えていない。
3月11日に閉幕した中国全国人民代表大会(全人代)では、香港の選挙制度の見直しが行われた。これにより香港の民主化への道は、事実上閉ざされた。これに対し、日本では香港への悲観論が溢(あふ)れた。政治の1国2制度が終わったことで、ビジネス環境まで激変したと錯覚を覚えるほどだった。
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週刊エコノミスト
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