2・3兆ドルのインフラ支出 「ニューディールの再現」に期待=岩田太郎
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バイデン米大統領は、就任後100日の短期間で、1兆9000億ドル(約200兆円)規模の新型コロナウイルス追加経済対策法を成立させ、この先8年間で総額2兆3000億ドル(約250兆円)を投じる巨額インフラ計画を中核とする「米国雇用計画」を打ち出した。経済構造の転換を促した戦前・戦中のルーズベルト大統領のニューディール政策をほうふつとさせるため、「バイデン氏はルーズベルトの再来か」と米論壇で話題になっている。
米大統領史を研究する歴史家のマイケル・ベシュロス氏は3月24日付のニュースサイト「アクシオス」で、「バイデン大統領の政策は、1933年に米国を恐慌と混乱から救ったルーズベルトのニューディールを想起させ、60年代の米国に変革を起こしたジョンソン大統領の『偉大な社会政策』とも共通点がある」と指摘。こうした類似性について、『ニューヨーク・タイムズ』紙のホワイトハウス特派員であるピーター・ベイカー記者は…
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