英中銀が量的緩和を急拡大 インフレ加速への懸念広がる=増谷栄一
有料記事
イングランド銀行(英中銀、BOE)は新型コロナウイルス不況からの早期脱出のため、量的金融緩和(QE)の規模を倍々ゲームで拡大した。現在、QEの規模は8950億ポンド(約134兆円)だが、近い将来、マネーサプライ(通貨供給量)急増により、インフレの加速と通貨ポンド、ギルト(英国債)の暴落といった金融危機を引き起こしかねないとの懸念が英金融市場で広がっている。
英上院経済委員会は1月27日、BOEの大規模QE政策が必要以上に過剰かどうかについて議論を開始。BOEは昨年11月、1500億ポンドの追加国債買い入れを決めたが、その正当性に疑問を投げかけている。
残り1091文字(全文1370文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める