教養・歴史いま学ぶ!渋沢資本主義

引き継がれる「知」ウェブ博物館=黒崎亜弓/10

渋沢邸で敬三が実業史博物館のために集めた資料などを展示した(1940年撮影)渋沢史料館提供
渋沢邸で敬三が実業史博物館のために集めた資料などを展示した(1940年撮影)渋沢史料館提供

 渋沢栄一の足取りや時々の考えを今、つぶさにたどることができるのは、『渋沢栄一伝記資料』の存在が大きい。全68巻、4万8000ページに及ぶ。同時代の記録が収められ、一人の人物のものとして世界に類のない規模とされる。テキストの75%が「公益財団法人渋沢栄一記念財団」のウェブサイトに公開されており、誰でも閲覧することができる。

『伝記資料』の編纂(へんさん)、それに近年の渋沢財団の資料デジタル化の基には、栄一の孫にあたる敬三の志がある。敬三は「(栄一についての)資料をできる限り集めておき、後に伝記を書く人に自由に使用させねばならぬ」と言っていたという。

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