国際・政治ワールドウオッチ

英国 首相の汚職疑惑を元右腕が暴露=竹鼻智

疑惑を暴露したドミニク・カミングス氏 (Bloomberg)
疑惑を暴露したドミニク・カミングス氏 (Bloomberg)

 首相官邸に隣接し、よりプライベートな自宅となっているジョンソン首相のアパートの内装工事費用を巡り、汚職疑惑が上がっている。首相の上級アドバイザーを務めていたドミニク・カミングス氏が、個人ブログでこの件を詳細に暴露した。同氏は昨年末、保守党内部での激しい政治闘争の末に解雇されたが、「首相の右腕」とも言われるほどに長年重用されてきた人物である。

 国内の報道によれば、費用は寄付金でカバーされ、工事は知人を介した業者に委託、金額は数百万円単位だとされている。カミングス氏はこの費用に関し、「倫理に反する馬鹿げたやり方で、違法の可能性もある」とアドバイスしたにもかかわらず、首相は聞き入れなかったという。同氏は首相の上級国民とも言える傲慢な考え方、自分や身内のモラルに反する行為を許容する姿勢なども激しく批判。首相という仕事に対する適性を大きく疑問…

残り133文字(全文505文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事