洪水に悩むインドがムンバイ市南部などで巨大地下貯水タンク設置へ=桜井典子
有料記事
インド 洪水から街を守る巨大貯水タンク=桜井典子
非常に強いサイクロン「タウテ」が5月中旬にインド西部を襲い、沿岸部を北上しながら、少なくとも19人の死者を出した。最大都市ムンバイでは、インド映画界の大スター、アミターブ・バッチャンの事務所が浸水、スタッフ用住居の一部が吹き飛ばされたこともニュースをにぎわせ、新型コロナ対策のワクチン接種も3日間中断せざるを得なかったそうだ。
ムンバイはサイクロン被害に加え、例年6~9月にモンスーンによる豪雨に見舞われ、冠水で道路が川のようになる光景が見られる。解決策として、ムンバイ市は13億ルピー(約20億円)をかけて、「地下神殿」とも言われる日本の首都圏外郭放水路にヒントを得た巨大な地下貯水タンクの建設中だ。
残り213文字(全文539文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める