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コロナに怯え、五輪中止を訴える愚論を憂う=小林よしのり

撮影 中村琢磨
撮影 中村琢磨

小林よしのりの闘論席

 いよいよ東京五輪開幕まで1カ月を切ったが、それでもまだ「パンデミックの中での開催などとんでもない」とか、「感染爆発が起これば、開幕後でも中止になることもありうる」とか、「8月にはまた緊急事態宣言だ」とか騒いでいる者がいる。

 しかし現在の新型コロナの状況が、本当に五輪を中止しなければならないほどのものだろうか?

 1998年2月の長野冬季五輪の開幕時は、インフルエンザが大流行していた。インフルエンザの流行は通常、年末から年明けのあたりにピークを迎えるが、この年は暖冬だったため流行のピークが2月にずれこみ、まさに長野五輪の開会式が開かれた2月7日を含む第5週が最多となり、厚生省(当時)の発表ではこの1週間だけで全国で49万6600人の患者が発生している。この週までに休校などの措置を取った学校は全国で8233…

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