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週刊エコノミスト Online 闘論席

新鮮味乏しい菅政権の成長戦略 口が裂けても言えない「目標は韓国」=古賀茂明

撮影 中村琢磨
撮影 中村琢磨

古賀茂明の闘論席

 政府は6月18日、「成長戦略実行計画」を閣議決定した。だが、内容は新味に乏しく、具体論は、各省庁の予算要求の根拠にするための作文でしかなかった。

 成長戦略の発表があるたびに、私は2013年6月14日に発表された「日本再興戦略─JAPAN is BACK─」を思い出す。12年12月の首相就任以来、安倍晋三氏は、「ジャパン・イズ・バック!」「バイ・マイ・アベノミクス!」と胸を張り、大改革断行を約束していた。しかし、日本再興戦略の「改革」は小粒で、市場は失望。安倍氏の記者会見の途中で株が暴落した。それ以来、安倍首相の成長戦略に期待する者はいなくなった。

 今回は、菅義偉政権最初の成長戦略だが、市場の注目度は低かった。悲しいことだが、これは幸運なことだ。期待されない分、落胆が小さく、市場への影響も出ないからだ。

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