建物は「水」に弱い=長嶋修
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建物は「水」に弱い/103
台風や線状降水帯などの豪雨に見舞われた際に、わが家は安全・安心か。これには土地の高さや都市の排水能力などさまざまな観点がある。今回は主に建物について台風シーズンが来る前に確認しておきたいポイントを、さくら事務所のホームインスペクション(住宅診断)の実例から紹介しよう。
築8年の木造住宅で、立地も外観もすてきな建物だが過去に雨漏りがあった。雨漏りがする部分は、雨水が入らないようにすき間に充填(じゅうてん)するシーリング材でふさいでおり現在は問題ないが、このゴム材が劣化したり、すき間が空いたりすれば、また雨漏りすることになる(写真(1))。この材料の平均的な寿命は7~10年程度とされているものの、定期的に目視で点検をしておく必要はあるだろう。劣化しなくても、いつの間にかすき間が空いているこ…
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週刊エコノミスト
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