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「月まで大人一枚」は目の前、宇宙開発で旅行需要に期待=ゼノデータ・ラボ

 世界の宇宙ビジネスの市場規模は2030年に約70兆円に達する可能性がある(三菱UFJフィナンシャルグループの予測)。今回は「宇宙ビジネスの拡大」でどのような需要が出てくるのか、AI(人工知能)を使った経済予測システム「ゼノブレイン」で分析した。影響シナリオとしては、宇宙から地球へサービスを提供する「宇宙利用」と、人類が宇宙で活動する「宇宙探査」の二つに大別できる(図)。

 宇宙利用では「太陽光発電」「バイオテクノロジー」の二つのシナリオが浮かび上がった。太陽光発電は、巨大な太陽光パネルを搭載した衛星を打ち上げる、または月面にメガソーラー設備を設置し、電気をマイクロ波レーザーに変換し地球へ伝送する構想が掲げられている。この分野で増益が予測されるのは月発電所の建設構想を掲げる清水建設、人工衛星での発電に使われる超薄型軽量ミラーを開発する日本電気硝子だ。

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