週刊エコノミスト Online闘論席

小林よしのりの闘論席

撮影 毎日新聞外信部
撮影 毎日新聞外信部

小林よしのりの闘論席

 米国がアフガニスタン侵攻20年を前に、軍を撤退させて「米国史上最長の戦争」に終止符を打とうとしたら、たちまちタリバンが復権してしまった。

 米国が「対テロ戦争」を掲げてアフガン侵攻、次いでイラク戦争を始めた時、日本の親米保守派は、これでアフガンもイラクも民主国家になり、その影響は中東全域に及んで「民主化のドミノ倒し」が始まるとか、米国は次に北朝鮮を倒し、それを見て中国もロシアも米国に服従し、全世界を米国が統治する「幕藩体制」が出来上がるとか、妄想を論じながらもろ手を挙げて支持した。

 その時わしと西部邁氏は共闘して、これは侵略戦争であり、米国はアフガンでソ連と同じ轍(てつ)を踏んで泥沼にはまる、米国は「スクラップ」はできても「ビルド」はできないから、結局は勝てないと主張したが、証明されるのに20年もかかってしまい、西部氏もすでに亡い。

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