新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

週刊エコノミスト Online 闘論席

賃金が上がらない日本 「安くておいしい国」の成れの果て=古賀茂明

撮影 中村琢磨
撮影 中村琢磨

古賀茂明の闘論席

 最近、日本の賃金が安いこととランチの価格が非常に安いことを関連付けて話題にする記事が増えている。平均的労働者の賃金が上がらないので、ランチの支出も下がってしまうのだ。

 これらの記事を見て、3年前にこの「闘論席」(2018年5月15日号)に書いた記事を思い出した。実質賃金が安倍晋三政権になって4%以上下がったことや、大学ランキングで日本より中国・香港の大学が上を行くこと、日本人が中国にドンドン追い越されるのに気付けないといった事実を並べた。

 その上で、米国で起業した日本の若者の「日本に帰る理由を考えたけど、一つもなかった。強いて挙げれば、そこそこおいしいご飯がタダ同然で食べられることかな」という声を紹介した。そして、「これは賃金が上がらないという話とつながる」と書いた。

残り487文字(全文834文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事