週刊エコノミスト Online闘論席

賃金が上がらない日本 「安くておいしい国」の成れの果て=古賀茂明

    撮影 中村琢磨
    撮影 中村琢磨

    古賀茂明の闘論席

     最近、日本の賃金が安いこととランチの価格が非常に安いことを関連付けて話題にする記事が増えている。平均的労働者の賃金が上がらないので、ランチの支出も下がってしまうのだ。

     これらの記事を見て、3年前にこの「闘論席」(2018年5月15日号)に書いた記事を思い出した。実質賃金が安倍晋三政権になって4%以上下がったことや、大学ランキングで日本より中国・香港の大学が上を行くこと、日本人が中国にドンドン追い越されるのに気付けないといった事実を並べた。

     その上で、米国で起業した日本の若者の「日本に帰る理由を考えたけど、一つもなかった。強いて挙げれば、そこそこおいしいご飯がタダ同然で食べられることかな」という声を紹介した。そして、「これは賃金が上がらないという話とつながる」と書いた。

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