週刊エコノミスト Online闘論席

片山杜秀の闘論席

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 ドイツの社会民主党は9月の連邦議会選挙で第1党になった。フランスは4年前まで社会党政権だった。英国は11年前まで労働党政権が長く続いた。

 社会主義を嫌悪する伝統のある米国でさえ、バーニー・サンダースが民主党の有力な大統領候補として、かなり社会民主主義的なスタンスをとったことは記憶に新しい。要するに、西側の多くの有力国では、社会民主主義的な勢力が、浮き沈みはあるにせよ、それなりの勢力を保って、今日に及んでいる。

 ところが、西側諸国と価値観を共有しているはずの日本の政治では、社会民主主義を表立って掲げる政党が、あまりに微々たる勢力しか持っていない。社会民主党(社民党)はあるにはあるのだが、生き物の世界で言うところの絶滅危惧種と化している。

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