週刊エコノミスト Online 不動産コンサル長嶋修の一棟両断
地盤のプロが勧める!あの被災回避マップ=長嶋修
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被災回避する“プロ”の地盤の調べ方/117
「100年に1度」といわれる災害が頻発しているなか、住むなら、できるだけ地盤が安定し不安のないところがいい。今回は業界のプロたちの「地盤の調べ方」を紹介する。
まずは「国土地理院地図」(https://maps.gsi.go.jp/)。「標高」が示されているが、土地の高低差は二つの視点に留意する必要がある。一つは「絶対的な高さ」で、津波や洪水などの際の被災可能性につながる。もう一つは「相対的な高さ」だ。
相対的な高さとは、周辺の土地と比べた高低差。周りより低いと、短時間に集中的な雨が降った場合、排水インフラの処理能力が追いつかずに洪水となる可能性がある。1時間当たりの排水処理能力が50ミリ程度(バケツをひっくり返したような雨)を基本としている自治体が多い。だが、ゲリラ豪雨はこの能力をはるかにしのぐ。周辺地域で最も土地が低いところに雨水が集まり冠水する。この地図で地盤の性質を知ることができ、色分け…
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