これからの不動産市場を占うために、バブル期を振り返る意味=長嶋修
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バブルの時代を今、振り返る意味/118
今後、不動産市場でどのようなことが起きるのか。これを占うために、今と似ている1990年前後のバブルとその崩壊がどのようなものであったのかを、2回に分けて紹介したい。
戦後の高度経済成長期を駆け抜けた日本は、ニクソン・ショック(1971年)やオイルショック(73、79年)の危機を乗り越えて突き進んだが、銀行は70年代後半になると主に優良製造業向けの融資案件が伸び悩み、不動産業や小売業、住宅への融資へ傾斜し始めた。80年代初めになると、東京の国際都市化への期待が高まり、外資系金融機関の進出も増え、オフィスが大量に不足すると予想され始める。
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週刊エコノミスト
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