インフレスパイラル的なバブル/119
有料記事
「東京都心3区(千代田、中央、港)の不動産価格の値上がりは異常。今後、経済成長率は低くなるとみられ、日本経済の深刻化が都心3区の地価上昇に冷や水をかけることになる」
1985年のプラザ合意直後、不動産業界でこんな議論が展開された。
当時は円高基調でいまとは逆だが、そのほかはなにやら昨今の論調と似ていることは、皆さんもお気づきだと思う。
そしてこの後、地価は果たしてどうなったか。85年から猛烈な土地バブルが始まり、91年のピークまで天井知らずで「ドド~ン!」と坂を駆け上がっていった。
残り1159文字(全文1402文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める