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コロナ禍で露呈した「和の精神」の暗黒面=小林よしのり

撮影 上入来尚
撮影 上入来尚

小林よしのりの闘論席

 日本の全体主義は、同調圧力の協力を得て盤石となる。それがコロナ禍、ワクチン禍で露呈した「和の精神」の暗黒面である。

「自由意思」のはずのワクチン接種とて、職場や世間の同調圧力に負けて打たざるを得ない人も多い。日本では諸外国のようにマスク義務化やワクチンパスポートを導入せずとも、集団主義が義務同様にしてしまう。

 日本社会は経済発展に伴って地域共同体を崩壊させ、日本型経営の放棄で会社共同体も崩壊した。しかし西洋流の個人を基本にした「社会」は成立せず、「集団主義」や「世間」が生き残っている。

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