新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

週刊エコノミスト Online グラフの声を聞く

海外マネーに脆弱な債務国通貨=市岡繁男

 米サザン・メソジスト大学のラビ・バトラ教授は、1987年に出版の『1990年の大恐慌』(頸草書房)で世界的株価暴落を予測し、日本株では的中した。また99年に出版の『大予測・世界経済』(たちばな出版)では、「賃金が生産性より低いため、生産と消費の需給バランスは借入金増加でしか維持できない。その需給ギャップが表面化すると、株価は下落し景気後退は不可避となる」と記し、それは2008年にリーマン・ショックとなって実現した。

 さらに「危機に直面した各国は赤字財政、通貨供給増で対処するが、海外マネーに依存する債務国の通貨は暴落しインフレになる」とも予測した。量的緩和策で問題を先送りしても、国際金融危機の発生でより一層、事態が悪化するというのだ。

残り253文字(全文574文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事