週刊エコノミスト Online闘論席

ぬるま湯では競争も生まれない 発想の転換が必要だ=片山杜秀

    撮影 中島章隆
    撮影 中島章隆

    片山杜秀の闘論席

     黒田東彦日銀総裁が誕生して以来、日本はどんどんお金を刷っている。そうすると景気が良くなるという。

     どんな理屈か。ノーベル経済学賞受賞者のミルトン・フリードマンと米シカゴ大で共に学んだ経済学者、西山千明はかつてこう説明した。

     お金は人間の欲望をかたちにする。欲望はあっても、それに見合ったお金がないと、欲望は満たされることなく、痩せて枯れてしまう。そうならないように市中に貨幣を過剰なくらい供給する。すると欲望は天真らんまんに振る舞いやすくなる。具体的には事業者がお金をたくさん借りられる。経済活動は活発化するだろう。

     しかし、この話の前提は、大企業から中小企業まで、前向きのギラギラした欲望がみなぎり、しかもその事業に見込みがあるときに限られる。そうでなければ誰もお金を貸さない。

    残り424文字(全文773文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    1月25日号

    投資、保険、相続まで お金の王道Q&A16 「資産形成」を高校家庭科で 大人も人生を考える好機に ■中園 敦二18 インタビュー 村上世彰氏 投資家「お金は道具、決めるのは自分 それを伝えるのが金融教育」 19 Q1 「投資」と「ギャンブル」の違いは? お金を投じる目的で考える ■愛宕 伸康 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    編集部からのおすすめ

    最新の注目記事