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「ソフトインフラ」法案、インフレ対応……年明けからバイデン大統領が直面する議会対応=鈴木 洋之

つかの間の休息を終えて Bloomberg
つかの間の休息を終えて Bloomberg

年明けから活発化する大統領と議会の駆け引き=鈴木洋之

 一般的に12月上旬~下旬とされるワシントンDCのホリデーシーズンも終盤を迎えている。ワシントンのホリデーシーズンで筆者のお勧めは、ホワイトハウスのナショナル・クリスマスツリーと、米議会議事堂のキャピトル・クリスマスツリーだ。

 ホワイトハウス前にナショナル・クリスマスツリーが飾られるのは、1923年から約100年間続いている伝統行事だ。目の前にはホワイトハウス、振り返ると、ワシントンモニュメントが迫る。50州と六つの領地を意味する56本の小さなツリーが、中央のメインツリーを取り囲み、小さなツリーには各州・領地の独自色あふれる装飾が施される。毎年、12月初旬の点灯式には大統領も参加し、2021年12月2日の第99回点灯式にはバイデン大統領も参加した。

ツリーの位置が暗示

 キャピトル・クリスマスツリーは、ホワイトハウスからペンシルベニア通りを、南西方向に数キロ進んだキャピトルヒル(米議会議事堂)の正面玄関の前に位置する。ツリーの向こう側には、高さ88メートル、直径29メートルの巨大ドームが特徴の議事堂が見える。ツリー自体はシンプルだが、ライトアップされた議事堂は荘厳で、自然と心が鎮まるのを感じる。議事堂は、キャピトルヒルという名前の通り、小高い丘にあるため、このツリーからは、北西方面にホワイトハウスを見下ろすことができる。キャピトル・クリスマスツリーがナショナル・クリスマスツリーを温かく見守っている、と見るのは筆者の単なる主観で、立法府が行政府を監視しているというのが、当地での一般的な見方だ。

 さて、22年が始まった。ワシントンは、日本の正月気分のようなものはなく、最初からアクセル全開だ。ホリデーシーズンでつかの間の休息を取ったプ…

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週刊エコノミスト

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