「税の神様」山中貞則はなぜ発泡酒増税をあきらめたのか 「キリンVSアサヒ」ビール戦争秘話
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税の神様
発泡酒増税をもくろむ、財務省の動きを、ビール業界は予想していた。
2001年秋、アサヒも加わり、大手4社は「増税反対」で団結する。
それにオリオンビールも加わり、「発泡酒の税制を考える会」が組織された。
その会長には当時キリン会長の佐藤が就く。
もっとも、日頃は熾烈な販売競争を繰り広げる同士、一致団結するまでスッタモンダがあった。
”キリン対アサヒ“の積年の対立によって、互いの不信感が醸成されていたことも大きかった。
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