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英語は出来ずとも単純労働が得意 冗談でなくなった「出稼ぎ立国」日本=古賀茂明

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古賀茂明の闘論席

 2021年末の『日本経済新聞』の1面トップに「大卒外国人の採用 『高い日本語力』要求が壁 米欧は専門性重視」という見出しが躍った。日本の企業が専門性のある外国人材に最高水準の日本語力を求めるため、有能な留学生などを採用できないというのだ。

 その背景として、誰でも思いつくのが日本の英語力の低さだ。自分たちの英語力が低いので外国人材採用の際に最高の日本語力を求める。その結果、優秀な外国人を採用できない。

 イー・エフ・エデュケーション・ファースト社の英語能力指数ランキング(21年版)では、日本の英語力は、英語を母国語としない世界112カ国中78位。アジア・中東でも、香港、韓国、中国、ベトナムなどより下の15位。しかも、前年55位から大幅ダウンと絶望的。人口減少下でIT人材などが大幅に不足する日本にとって致命的な話だ。

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