教養・歴史書評

豊富な写真で全土の「抗日」テーマパークを紹介する奇書=加藤 徹

    「抗日」施設を徹底紹介 中国の歴史認識知る“奇書”=加藤徹

     関上武司『中国抗日博物館大図鑑全土35施設潜入取材』(パブリブ、2530円)は、強烈な奇書だ。日中戦争を、中国人は「抗日戦争」と呼ぶ。本書は、中国各地の「抗日」をテーマとした施設を35カ所、豊富な写真付きで紹介する。

     歴史的な有名人の記念館は、独特の風格がある。“ラストエンペラー”こと溥儀(ふぎ)の仮御所や、中国史の流れを変えた西安事件の立役者である張学良と楊虎城が住んでいた建物も、今は記念館として公開されている。

     中国人が殺された様子を生々しく展示する博物館も多い。関東軍の731部隊の跡地や、住民虐殺事件が起きた撫順の平頂山、重慶爆撃や南京大虐殺の記念館などは、ページをめくるだけで息苦しくなる。

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