新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

週刊エコノミスト Online グラフの声を聞く

日米労働生産性では1ドル=65円が妥当=市岡繁男

 2020年3月から蔓延(まんえん)したコロナ禍に対し、米連邦準備制度理事会(FRB)や日銀は国債等を購入して市中に資金を供給した。量的緩和の度合いは各国中央銀行で異なり、当初は日銀が先行していた。だが日銀は20年秋以降、ペースを鈍化させており、FRBより一足先に量的緩和の縮小(テーパリング)に踏み切った格好だ。

 注目は20年5月以降「FRB資産残高÷日銀資産残高」とドル・円相場が連動していることだ(図1)。 中央銀行の資産拡大とは通貨供給量の増加に他ならない。FRBは日銀より資産を拡大しているので、ドルの供給は円を上回り、需給面からは円高になるはずだ。だが現実の為替相場は逆だ。日米間の金利差もさることながら、量的拡大ペースの違いが株価格差となって表れ、対米資金流出を加速させているのだろう。

残り221文字(全文571文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事