上昇相場の終わりを告げる銀行株=市岡繁男
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世界の長期金利の指標は米10年国債利回りである。米国経済が世界最大であると同時に、その国債発行残高も世界一だからだ。米長期金利が上昇すると世界中の金利が連動し、株価にはおおむねマイナスの影響を与える。金利の上昇によって債券に比べた株式の投資魅力が相対的に薄れるからだ。
しかし銀行株はその例外で、金利上昇時には利ざやの拡大を好感して上がることが多い。その米長期金利は2020年7月末から上昇し始めた。欧米の相対銀行株価(銀行株指数÷平均株価)は…
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週刊エコノミスト
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