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PR設計6ステップを学ぶ③=笹木郁乃

PR設計6ステップを学ぼう③=笹木郁乃/7

 今回はステップ5、6を解説する。ステップ5は、相手の気持ちを感情的に動かすために、商品・サービスが生まれるまでの「ストーリー」を紹介する。

 ポイントは四つ。(1)なぜ、その商品やサービスを作ったか、(2)販売までの苦労や失敗談、(3)どのように(2)を乗り越えたか、(4)現状と今後の夢──を紹介する。

 このストーリーは、他社と差別化するためにも絶対に必要な項目である。感情的に好きになったり、ファンになってサービス・商品をリピートしたり、口コミをしたりという効果だけでなく、サービスや商品自体に興味がなかった人をファンにして顧客に変えることまで期待できるからだ。

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 ストーリーがあることで、テレビ番組や雑誌のコンテンツが作りやすくなり、メディアに取り上げられる確率も高まるだろう。

 私が以前に関わっていた鋳物ホーロー鍋ブランド「バーミキュラ」の場合も、多くの鍋ブランドがあるなかで、「もともとは船の部品製造会社だった」というストーリーを表に出した。このような鍋ブランドは、もちろん他にはない。

 どのような企業にも面白いストーリーはたくさんある。しかし、そのストーリーを伝えていない企業があまりに多く、非常にもったいない。ストーリーをうまく使えば、実績では勝てない大手や有力企業に勝てる可能性があるのだ。

 最後のステップ6は、「利用手順の具体化」である。「どういう手順で、そのサービスの効果を得られるか」を詳しく伝える。

具体的な利用法を

 実際、初めて利用する人にとっては、「どうやって使うのか」がイメージできないことが多い。不安があると、購入をち…

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週刊エコノミスト

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