教養・歴史書評

「聴けば十分」は本当? 音楽を語る愉しさ再認識する2冊=ブレイディみかこ

「聴けば十分」は本当? 音楽を語る楽しき2冊=ブレイディみかこ

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『偏愛的ポピュラー音楽の知識社会学 愉しい音楽の語り方』(長﨑励朗著、創元社、1870円)を読んでいたら、こんな文章が出てきた。「いわば音楽は聞けば十分で、それについて誰かと熱く語り合う必要などないという思い込み、というより空気のようなものが現代のリスナーたちには共有されているようなのだ」。

 こうした音楽にまつわるさまざまな「思い込み」や「空気」の起源と成り立ちを探るのがこの本のテーマだ。

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