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教養・歴史書評

キリスト教の「正統と異端」の秘密を解き明かす古代文書群を読む=本村凌二

異端の人々の思想を明かす「ナグ・ハマディ文書抄」

 日本のキリスト教徒は人口の1%にも満たない。西洋世界のキリスト教には「正統」と「異端」の対立が錯綜(さくそう)しており、この問題の理解と受容が日本人には困難だったのだろう。

 1945年、ナイル川中流域のナグ・ハマディ村近郊の墓場でコプト語のパピルス写本が発見された。合計13冊の古代キリスト教文書群であり、「グノーシス」と呼ばれた異端派の人々の人間観、宇宙観、宗教思想を伝えてくれる。死海文書と並び20世紀最大の発見とされている。

 ある意味で「新約聖書外典」であり、それらを精選した『新約聖書外典 ナグ・ハマディ文書抄』(荒井献ほか3人編訳、岩波文庫、1518円)が刊行された。もともとは発見地から遠くない修道院の蔵書であったらしく、そこでは「禁欲主義」の倫理が特徴的であるという。

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