経済・企業

東証プライム”経過措置”296銘柄を時価総額順に並べた結果

プライム基準未達「適合計画書」296銘柄=編集部

 今回の東証再編でプライム市場の上場基準を満たさず、「適合計画書」を発表してプライム市場に移行した東証1部企業は、全2185社中296社ある。これら企業を今年1月25日時点の時価総額順に並べ、未適合だった基準をまとめたものが表だ。

 未適合の基準は主に、(1)流通株式時価総額(100億円以上)、(2)流通株式比率(35%以上)、(3)売買代金(1日平均0.2億円以上)──の三つで、各銘柄ごとに未適合の基準を丸囲みの数字で示した。Zホールディングス(HD)やゆうちょ銀行をはじめ、時価総額の大きい銘柄では未適合だった基準が(2)に集中しており、大株主の保有比率の引き下げなどに取り組んでいる。

 適合計画書の発表企業全体では、(1)のみ未適合が最も多く、160社が該当。(2)、(3)のみの基準未適合は、それぞれ32社、30社。二つ以上の基準未適合は74社あり、うち原田工業、ハークスレイ、日産東京販売HD、トルクは三つの基準すべてが未適合だった。

 移行基準日の昨年6月30日終値と比較した株価の騰落率を見ると、この間のTOPIX(2.4%下落)を下回ったのは194銘柄だった。銘柄により騰落が大きく分かれており、適合計画書の内容も影響した可能性がある。

(編集部)

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事