フェイスブック/2 自身の人柄を上手に発信する=笹木郁乃/12
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フェイスブックは、インスタグラムのようにハッシュタグ(#)で検索されることもなく、ツイッターのように拡散性も高くないので一夜にして「バズる(爆発的に話題になる)」ことは少ないSNS(交流サイト)である。
しかし、実名登録であるがゆえの信頼性、友達の友達にまで深く情報が届けられる優位性がある。特に採用、BtoB(企業間)ビジネス、スキルアップ、マインド、仕事獲得など無形のノウハウやお役立ち情報を提供することでビジネスにつなげたい場合は、お薦めだ。
実際の具体的な成功事例として、フォトグラファー・Kさんの投稿例を紹介する。
ポイントは、「自身の多面性や人柄を、特に上手に発信した」ところにある。Kさんは、自分の多面性を出すのが楽しく得意な人物である。しかし、例えば「自分はお菓子が好き」など、全く仕事と関係ないことで多面性を出すのではなく、「写真家の自分としての素直な気持ち」を発信している。
どんな思いで写真を撮っているのか。また、「自分自身が写真を撮られるのが苦手だから、同じような人には寄り添う気持ち」で撮影に臨んできたことを告白し、自分の人柄を伝えることで、たくさんの共感を得てきたのである。
また、写真とともに撮影した人をタグ付けし、「素敵な人ですよ」と紹介するなど、相手にもメリットがある投稿を行うことで、さらにシェアされ、認知が高まっていく。ビジネスでも、SNSは、いかに共感の輪を広げていくかが非常に大切だ。
最初5行と写真が勝負
以下はフェイスブックをビジネスに生かす4カ条。
◆友達申請は自分からしていく。5000人までは、自分から友達申請が可能なため、営業の名刺交換のようなつもりで、自ら申請する。
◆「いいね!」やコメントをしていく。フェイスブックでは、「いいね!」をしたり、「…
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週刊エコノミスト
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